鳥海山でスノーモービルの8人がビバーク。
2班に分かれての行動の1班が吹雪のためにビバークしているとのことが、仲間への携帯電話での連絡で分かったようだ。
この吹雪はかなり以前からこの天候になることは天気予報で確認できていたはずであるにもかかわらずこうした行動に出た理由は何であるのだろうか?
不思議なことに、1班は予定通り帰着しているのに、もう1班は帰れなかった、ということは何を意味しているのだろうか?
我々には予想もつかないことであるし、スノーモービルをやらない立場からすると、あれこれ詮索することはよくないかもしれませんが、どうしても言いたいことは、雪上を猛スピードで走るスノーモービルの魅力に取りつかれ楽しんでいることはよいかもしれませんが、おそらく冬山での移動距離は相当広く、天候の急変には相当気を使わないといけないだろうと容易に想像がつく。
それにもかかわらず、こうした行動は、普段からその技術、距離、行動範囲など、自らの技量と機械の性能に頼りすぎ、過信していたのではないだろうか?
その行動範囲は広く、特に国立公園、国定公園など自然環境の優れた地域での走行はこれから春山にかけてすごい台数が走り回っているようで、静かな山が突如として、モービルのエンジン音で驚かされることもたびたびであるとする苦情を、これまでも何回も耳にしている。
我々としては、その苦情に対して特段の規制もしていませんが、はた迷惑な行動だけは慎んでいただきたいものである。
公園管理の立場から規制をしている地域もあるようだが、そうすると別の地域での活動に移るといった具合で、抜本的な規制や対策にはならないようであるものの、何らかの対策、協力を求めることは必要になってくるものと考えられる。
報道によると、鳥海山に入ったモービルの方々の今回のビバーク地点は、10km以上もある地点であるとのことで、捜索に当たる県警もその対応には苦慮しているようである。
それはそうでしょう、大体そうしたことの遭難対策は予想だにしていなかったことでありましょうし、機械力だって備えているわけでもないことでしょう。
ヘリによる救助といっても、この天候では飛ぶこともできないことでしょぷから、とにかく冷静な判断で救助を待つか、天候の回復とともに自力でのモービル走行で無事帰還できることを願いたい。