ノーベル賞受賞に思う

山中教授のノーベル賞受賞は、どことなく沈んだ雰囲気の世の中で、人々を明るい気持ちにさせてくれるニュースであり、快挙である。 いつも思うのだが、ノーベル賞受賞者は必ず、コメントも必ず報道をにぎわすし、心に響くものがある。 今回もまた、受賞の後は、もう過去のものとなった、受賞業績のiPSが、これから作りだされていくであろうiPS細胞による難病治療に果たす無限の可能性についても触れられている。 授賞式の翌日「けさは科学者として仕切り直しの朝。ノーベル賞は過去形。これからの研究が大切」と述べられ、さらに「もうひとつの問題は日本の子供や若者にいかに科学好きになってもらうかだ」とも述べられたそうです。 これは何を意味しているのだろうか?、 教授は、別の場で研究財団みたいな組織を考えておられるとのことであった。 ところが、教授が「iPS細胞の真の応用は創薬」とおっしゃられるように、創薬には大変な時間と資金が必要であるそうで、すでにアメリカでは年間900億円もの資金が準備され既に、着々と研究が進んでいるそうですし、欧州でも同様な研究体制が進んでいるようです。 それにつけても、日本はどうかといううと、確か100億円にも満たない研究費が要求されているとかいないとかと言われている。発明した日本でそんなことでどうするんですか! そこに、教授は自ら財団立ち上げにも言及したのではないかとさえ思えてくる。 そうでないにしろ、なんとか世紀の発明に、日本がしっかりとリードし、教授の期待にこたえるようにしなければならないと思えてならない。 国に予算がないのかその気がないのかわかりませんが、黙ってみているよりも、難病に苦しむ方々の病気治療のための創薬を作るための研究に、国民一般や対価を求めない企業からフアンドを募って、研究財団立ち上げ、その寄付金を非課税対象にするとか、何か具体的な動きができないものでしょうか。 病気になった苦しんだ身からすると心底そうした思いに駆られてくる。 尖閣諸島の買い上げにあれだけの資金が集まったんですから、数千億単位の資金は集まると思うですがどうでしょうか? 選挙が終わったら早速そうした行動を起こす政治家が出てくることを願ってやまない。