治水大会でも勉強になった!
東京は曇り空、いつも泊まっているところが満室でしばらく利用していなかったので多少とまどった。 昨日の大会は治水大会で、道路整備の大会とは、また一味違った大会運営で、落ち着いた雰囲気の中での大会であった。 今大会では、水害に遭遇した経験、心構え、対応策、国、県、市町村、住民それぞれが互いに考えるべき課題、議論のあり方など非常に示唆に富んだ意見発表でこれはこれで昨日の道路整備とは違った深い意義があった。 和歌山市長さんは、防災行政無線は非常時には全く役くだたない!、避難指示の徹底をどうするか?防災意識の向上は不断の努力が必要!道路整備の必要性、FMラジオが有効である! 上流の治水対策が重要!などが意見として出された。 次に、鹿児島県湧水町町長さんからは、平成17年に合併して直ぐに、水害にみまわれ、更に翌年にもかって経験したことのない水害に遭遇、合併どころではなかった。とくに鹿児島県、宮崎県、熊本県の3県境に位置する町としては、複雑な立場にあり、しかも県管理の河川が多く、それが氾濫すると、何カ所かの狭隘部分が多く、しかもそこから取水する水利権の主張がでて、改修がこれまでも進めることがきなかった。 今回の水害でそうした水利権たけを主張していては、狭隘部分の改修を、含めて水害から流域全体を守ることが出来ないとする議論が住民から自発的に出され、多くの集会で活発に議論された。 ありがたかった。 そうしたことが契機になって、国交省の整備局もきびんに対応し、順調に改修計画が進み、具体的に進捗して市民を巻き込んだ運動となっており、慣行水利権も運命共同体的であり、協力し合って行かなければならないとの思いが強いようであった。 つまり、国や県に言う前に、自分達がなさなければならないことがあるのはないか、守るべきことがあるのでははないか、ということであった。 これは、我々も深く考えさせられることでもあるし、村の方々にも考えてもらいたいことでもあったに思えた。 また、整備局を地方移管するなど一体誰が望んでいるのか? 地方分権の名の下に、東京の論理、都市の論理で、広域連合移管などもってのほかで、地方を理解せず、これまでの政治の3層構造を無視するやり方には到底納得しかねるし、賛成できないとする意見で、満場が力強い拍手に包まれた。
国会議員席をはじめ来賓席はわずかに2人だけ!