新幹線の新庄から大曲までの延伸を求めて粘り強い運動を展開してきていた我々秋田県南地域、とくに湯沢雄勝、横手平鹿地域については、山形新幹線が新庄からのルートが酒田市方向に向かっているように感じており、その延長線上には羽越線の新幹線ルートになり得るような気配から、いささかその運動もトーンダウンしがちであった。
しかも、この運動や要望をしていても秋田県やJR東日本本社の意向に詳しい方々から伺っての話としてお聞きすると、どうも奥羽線の新幹線については計画にないのではないかといった話であった。
この計画実現となった場合にはJRとしてはその多くを県や沿線自治体に求めることになりかなりハードルが高いだろうとのことであったように感じている。
それに自治体が応えることができるのか、といったことから乗り気が薄いように感じていたところでした。
ところが、年末に行われた国会議員の国政報告会で政府与党の国会対策委員長から秋田新幹線を称して「あれが新幹線ですか?こんな新幹線見たことも聞いたこともない」といった疑問が投げかけれられ、早速国土交通省の担当局長さんに問いただし、検討を指示したようなお話を伺いました、同時に秋田県としてその実現に向けての運動を展開したらどうか、との極めて具体的な提言あり会場の皆さんからどよめきやら賛同の大きな声と拍手がわき起こりました。
会場には知事も国会議員、県議会議員も出席しておられ一様に驚きを持って歓迎すべき提言にこれまでの無力感を感じていた運動に一縷の光明を見いだしたところでした。
その後、県議会でこの発言に対する議論があるのかと期待していたところでしたが、質問の提出期限などの関係もあってか、何も具体的な話がなかったので残念に思っていたが、昨日の魁新報の社説で取り上げられていたので、これから具体的にこの課題に対しての世論が盛り上がるだろうと大いに期待しているところです。
ただ、「試される本気度」については、年頭記者会見でも述べておられるように、相当期間を要することであろうと思うが、それをどのように具体的に議論をし、実現に向けて我々も積極的に関わって行かなければならないものである。
新幹線化は沿線住民にとっては、日常の通学・通勤電車の運行とも係わってくることになりその理解と協力を得る必要性もありなかなか難しい課題も今後出てくることも予想されるが、これはそれぞれの自治体としても取り組まなければならないことにもなります。
秋田県にとっても大きな政策課題として浮上してきた報告会でありましたし、社説報道でした。