この1週間近く、国会と文部科学省はてんやわんやの大騒ぎとなった。
もちろん大学の設置に向けて準備を計画的に進めてきた秋田市をはじめとして岡崎市、札幌市などの地元でも青天の霹靂のような驚きと予想だにしなかった大学設置の「不認可」とする田中文部科学大臣の記者発表で一体全体どうなっているのだ、暴挙以外の何物でもないという厳しい意見が噴出した。
それが、秋田県内はもちろん全国的な話題となり、マスコミでも大きく取り上げられるに及んで国家の問題となった。
国会でも取り上げられ、政府与党もその対応には四苦八苦したようである。
大臣が任命した委員による設置認可審議会が設置を認める方向を、不認可とすることはいかに大臣の専権事項としても到底許されることではないように感じた。
文部科学省の担当である高等教育局長はB局長で、秋田県の副知事もなさっておられたかたであり、何ともめぐりあわせの悪い時期に担当大臣であったものです。お気の毒にと申し上げるしかない。
報道でしか知ることができないが、大臣の説得に懸命に当られたようですが、何せ、これまでの行動、発言などから推測しても分かるように一筋縄ではいかないことであっただろうと思う。どれほど苦しんで難儀したことであろうか。物事の道理や理論的で通じることではなっかたのではないかと思うと、いかに切れ者の優秀な局長であっても大変であっただろうと思う。
そのご苦労には心から敬意を表した。
今回の問題は、いろいろな課題を投げかけたことでありましょうが、問題の大臣については何かやらかしそうだとは任命した当初から言われており、ついにやったかといった感じでありましょう。
国会が開催されやっと、国債法案が審議入りされようとしている矢先にこれですから、全くもって国家国民にとってもはなはだ迷惑千万な話しである。
官邸と与党、野党の強硬姿勢で政府国会を挙げての収拾策が功を奏して、認可の方向に道筋が見えたことは良かった。
教育と勉強しようとする子供たちの気持ちをしっかりととらえていることを政治が示すことができたように思っている。