缶詰め屋のばあちゃん
(毎日見ていたばーちゃんの家の後ろの畑も耕された)
私のおばさんが91歳でなくなってしまった。
連れであったおじと死別してから、山菜の缶詰めを主な仕事にして40年近くにもなろうかと言う、この道一筋でがんばってきた。
今でこそ缶詰をしてくれるところはあるかもしれませんが、湯治は全くの新しい分野で、全くの屋内加工施設で、朝早くから夜遅くまで、丁寧に詰め込んでくれる良心的な作業で、個人で取った山菜を自分のこのみに味付けをした缶詰にしてくれる、手作業が喜ばれ、村内はもちろん岩手県からのお客さんも多く、タケノコシーズンになると「缶詰め銀座」になるくらいの盛況でした。
看板もなく、地理に不案内な方々は、缶詰めばあちゃんの家はどこですか、としょっちゅう訪ねられたことが懐かしくおもいだされます。
缶詰めならなんでもやってくれる重宝なバアーチャン、あの絶妙な味付けをごちそうになれなくなってしまった。
残念無念!