成瀬ダム事業促進同盟会総会

本年度の成瀬ダム建設促進同盟会(会長・高橋大横手市長)の総会と利水協議会の総会が開催された。 この総会に先立って、ダム事業の研修会が行われ、これまで遅々として進まなかった成瀬ダム事業が目に見える形で進捗してる様子が資料として提示され、これに基づき所長から丁寧な講演があった。 時間が限られていたためか、要点のみであったが。これまでとはひと味違った具体的な事業説明であり、今年度の工事箇所なども具体的に示され、研修参加者も「いよいよだな!」といった感じで聞いたのではないだろうかと感じた。 本年度事業では、成瀬ダム工事事務所建設のための設計予算も計上されておるようで、そのための地質調査事業も行われることになるほか、国道342号の付換え国道の2号トンネルも計画されなど、着々と進められることになる模様である。 すでに、赤川の切り替え工事も完了し現地は大きく形状を変えている。6年前の現状とはかなりの変化であり、内心複雑な思いもしないわけでもないが、我々にとっては世紀の大事業であり、流域の皆さんのためになる事業として大道につく心構えでいなければならないであろうし、そのためにも、源流の我々の立場もご理解いただけるよう、こうした同盟会を通してこれからの交流がより一層密接になっていくような運動を展開していきたいと思っている。 また、灌漑用水としての役割も大きく、最近の飼料米対策がクローズアップされている現状から、飼料米の作付けが大幅に拡大された場合の、灌漑用水が需要に応じきれるのかといった懸念も示されたが、計画にはそれらも算出根拠になっていると思われるが、そうしたダムに対する期待感もこれまでとはまた違った観点からの意見もあった。 生産調整で「水は余る」から別の議論になる可能性もあるのではないだろうか? 要望会に対する視点を変える必要性も示された。 これまでとは違った総会になった。