気になる中国情勢
秋田さきがけ政経懇話会があり出席した。
いつもは首長さんがたも出席するのだが今回は出席しておらず怪訝に思ったら、何のことはない東京で「企業リッチセミナー」がありほとんどの首長さんがたがそちらに出席されておるようで、私の方はなかなか企業立地もままならずこの会には参加しておらない事情もあったわけで納得した。
今回の講師は東洋学園大学教授の、朱建栄氏でした。
朱氏は昨年7月に訪中したところ中国当局から拘束され約6ヶ月後に解放されての初めての講演であるとのこと、拘束前も、さきがけ政経懇話会での講演後の訪中で、それから間もなくとのことであったようで今度はそんなことはないだろうとのことであった。
講演は実に歯切れがよく、中国と日本の歴史的背景、人口問題、3段階発展戦略の特に2020年からは格差是正と内陸部発展が本格的に始動する事になり、注目されることになる。
「荒れる大木」の中国と「繊細な盆栽」の日本という見方をされていた。
周体制はこれまでの江沢民、胡錦濤体制とは根本的に違い、これまでの政治体制を根本的に改革しようとしており、有力者の逮捕拘留など急ピッチである。
今年10月頃には大きな転換期がくる。
更に、深刻な大気汚染、食品安全、東シナ海、南シナ海、尖閣など外交課題もあるが、国内問題で外交までは手が回らない。当面、軍支持取り付けが過渡期であり、形成途中であるとのこと。
教育問題では教科書に日本批判はないと断言しておられた。
食品問題をスクープしたのは中国記者であり、明らかに権利意識が変化してきていることは注目してよい。
靖国問題も「玉虫色」にすべきでありこれ以上の刺激はすべきでないとのことであった。
また、日本が心配している山林の買い占め問題も中国では全く大きな課題ではないとのことであった。
時間をかけてつきあっていくべきであり、大事にすべきであるとのことであった。
注目すべきは、健康保険制度が大きく2段階ではあるが急速に普及しつつあることであった。