仕事納め

今年の仕事納めを無事終えた。 振り返って帰ってみますと公私とも様々な動きのあった年であった。 豪雪に始まって、実家の義姉が家屋の雪寄せ作業中に滑落したであろう雪とともに池におちて死亡するという考えられないような事故死には愕然とした。そうした豪雪対策にいろいろな対策を施策として取らなければならなかった。 豪雪対策は実に3年連続であった。 一方で、温泉掘削を3月中の予定で進めていたが、予想外の地質で大幅に遅れ、その工期、財源対策にも苦慮したが、5月には優秀な温泉を掘り当て現在のやまゆり温泉が順調にお客さんから喜ばれていることは、とてもうれしい限りである。 赤べこの里復活を目指している畜産公共事業も採択されたまでは良かったが、政権交代によって主管官庁が内閣府から農林水産省に移管されたことに伴い、事務手続きが大幅に遅れ、本格着工が6か月以上も遅れ、降雪期に入っての工事となってしまい、その対応策、今後の工事が大いに懸念されているし、越年してしまう現実にやり切れない思いが強い。 こうした雪国での事業執行の実態をどうして中央では理解できないのか、いつものことながらがっかりしてしまう。そのための事業費の高騰、良いものが出来ない懸念もあるし、事業全体経費が抑えられていることから、当初補助対象である事業が単独経費になってしまうなど今後クリアーしなければならない課題も多い。何とかしっかりと説明し、対象経費にすべく努力しなければならない。 日本で最も美しいい村連合の東北ブロック研修会を、わが村が1回目を担当して開催した。 多くの方々から参加していただき大変好評で大成功であったと思っている。 年末には、秋田魁新報が募集した秋田の10大ニュースで全国学力テストの結果が秋田県がトップであることが7番目にランクされた。 村議会改革の一環としての、年4回の定例議会の会期を、年1回とする画期的な条例も可決されたことは特筆すべきこととしてもよいと思っている。 また、農業法人が次々と設立され、4法人が稼働を開始した。 稲作を中心とした受委託、農業の集約化が現在も順調に進でおり、委託者などの加入希望者も強い関心があるようで、今後の村の農業の方向性をしっかりと見据えた展開になるものと考え、新たな農業元年としてもよいような気がするし、こうした事業を中心にした農業政策の新たな計画を考えていくきっかけとなった年でもあるように感じている。 秋田県全体が事故などのニュースが多かったところにこうした明るいニュース、特に写真付きで東成瀬中学校が紹介されていたことはとてもうれしかった。反面年末には自死事故が複数あったことに、どうしたものかと、苦しい胸の内で年を越すことにやるせない気持ちでいっぱいでもある。 成瀬ダムも工事用道路などの工事が進んでいるものの、地滑り事故などのもあり、当初予定していた冬期間の工事は一旦休止し雪解けを待って進める方向転換をしたようですし、来年度予算要求額も49億円を超える要求額など順調に伸びているようで、弾みが付きそうである。 このように多くの方々のご協力で村政全般は順調に推移したものと考えている。 今冬も豪雪が予想される中、その対策として、福祉灯油制度や雪下ろし作業支援事業なども計画し、わが村ではの企画をしてきめ細かな対策をとるように努力をしたいと思っている。 思いつくまま列記しましたが、残すところ今年もあとわずか、仕事納めは終わったが、残る日々が安寧であることを願いたい。 年末の我が家からの眺めはあれそうな雰囲気でありながら、見ようによってはまるで墨絵の世界のようにも感じている。 そうした見方も大事ですし、暗い見方ではなくいい方の見方で過ごしたい。特に冬はそうです。