弘法大師寝枕の石

岩手県奥州市の胆沢ダムが今年の暮れから「試験湛水」が始まる。いろいろな課題もあって予定工期を大幅に遅れての試験湛水となったとのことである。 これと言った反対運動もなく、順調であったと思っていたが、あれほどの大きなダムですから予想外の課題もあってのことでありましょうし、ダムのすぐ上流に造るダムですから、補償問題も大きな課題であったやにお聞きしている。 ところで、そのダムにちなんでの話題がありました。 ダムに沈んでしまう地域に「下嵐江(おろせ)」という集落があり、そこに弘法大師が「仙北道」を越えようとした際に、地域の住人から今からでは無理であろうからと言って引き留められて、一夜を明かしたいう「寝枕の石」があり、その大きさは縦4メートル横2メートル、高さ1メートル、重さ約14トンもありそれが湖底に沈んでしまう事になり、愛宕区下嵐江の方がたを中心にした要請で、整備予定の展望台に移転されることになったそうです。 その除幕が10月7日に行われることが決まったとのお話を伺った。 地域の方々の熱意が実って何よりであると心かお祝いを申し上げたい。 ダムの補償費なのか、市の独自事業なのかはわかりませんが、そうした地域の声を大事にする事業姿勢は素晴らしいことである。 翻って、我が「成瀬ダム」は遙か彼方なのか、もうそこまできているのか、政治の世界が混沌としている中で、いらいら、もやもやで精神衛生上極めてよろしくない日々である。 弘法大師の「寝枕の石」は、来年5月には胆沢ダムが満水になったダム湖が見渡せるに展望台に鎮座するようです。来年の連休明けには、許されるなら是非横たわってじっくりと湖面を見て、成瀬ダムのことも考えてみたいものである。 その頃までは、成瀬ダムの方向が見えてくるのかな? ところで国道397号線は連休明けすぐには通行できませんねー、通年であれば5月15日前後になってしまう。ここにも問題がありだ! そんなことを思いながら毎朝夕、胆沢ダム、成瀬ダムの方向である東の脊梁山脈を仰ぎ見ている。