竹山の女弟子一号
津軽三味線の高橋竹山の女弟子第一号の方が青森で料理屋を開いており、お客さん方に求められると、師匠直々の技術を余すところなく聞かせてくれているとのことで、我々もその機会に恵まれた。
全くの門外漢であるものの、あの力強いばちさばきは聞く者が圧倒されてしまう迫力がった。
民謡も最初の5曲ほどは男の歌い手が出演してくれたが、そのあとの小一時間は、師匠の思い出話やら、修行中のこと、竹山師匠の普段の生活など三味線以外のことにも触れながら、生々しいお話をまじえながらの演奏であった。
殊に三味線は「太鼓をたたくものではない」修行中に「ばち」で太鼓部分を叩くとすぐにわかられてしまい、「三味ではない」と怒られてしまう。
いかに腹を叩かないようなばちさばきをするか、それはそれは大変であったそうです。
後年になると、なにかをラジカセか何かで長い時間黙って聞いている、「何を聞いているの」と聞くと「何にも聞いていない」という、あるときイヤホンを外したままにしていたので聞いてみたら、ジャズであったそうです。
とにかくジャズが好きで、かなりの時間それを聞いて楽しんでいたようで、三味線に通じるものがあったようです。
その後、三味線がいろんな楽器とコラボレーションで演奏されるようになったが、そんなことを予想していたのでしょうか。
このほか、三味に関すること、民謡、など多くの話しを聞く機会があってとても楽しい時間であった。