安倍政権のゆくえ
(講演する御厨貴氏)
(挨拶する土屋総務副大臣、栗駒山にも登ったことも話しておられました。)
昨日全国町村会で、各県の会長、副会長会議があり講師に東京大学名誉教授の御厨貴氏の「安倍政権のゆくえ」と題しての講演を聞いた。
時、正しく政権の中枢である甘利大臣の政治資金をめぐり、その記者会見が注目されていたところでした。
講演では、その点については全く触れず最後に「甘利大臣についてはどうなるかわかりません」との話で、講演が終わってから記者会見の最後に辞意表明となった。
数々の実績をあげた大臣にとってはどれだけ悔しかっただろうか、それにしても大臣室で授受があったことは事実であったことでもあり、秘書が今後どれだけの行動があったのかまだまだ不明なことが多すぎるようです。
実は、一昨日、永田町界隈で、著名な政治評論家の話として、「甘利大臣は辞める、4日のTPP署名に出席して5日辞任」と確信的な情報に接しており、、「誰から聞いたの」とただしたらその評論家の話とわかったところでした。それが見事に外れてしまった。
分からないものですね。
ところで安倍政権のこの3年間は国際的には間違いなく高い評価を受けている。
その要因は、官僚を見事に使いきって政策を次々と実現している。官僚も仕事がしたくてしようがない。しかし、その政権が継続するかしないかをよく見極めており、これまでのようにくるくる目まぐるしく変わるようであっては、せっかくの政策提言を提案しようにも無駄になっては何にもならない、従って一定の審議時間をとってしっかりと法案になってはじめて、官僚の描いた政策が実現することになる。次の政策提言につながっていく。
国内的にも官僚ともしっくりいっている。
では、政権は盤石かと言うとそうでもない。
交代する人材がいるのか?いない!
次の世代が育っていない。しかも、新人を内閣に登用しようにもそのような人材がおらない、今の与党はこれまでの人的資源を活用してしのいでいるのが現実である。
政治と宗教については、どこの国であっても宗教政党は素朴な平和主義政党であり、安保法制は政府とこれら政党は明らかに 理解度が違う。自民党は、幹部は安保法制を熟知しているが、ほかはほとんど理解していない。宗教政党はそこいらへんは全てが熟知している。
しばらくこの政権は続くであろうし。後世に残る政治家であることは間違いがない。