花と被災地
(寄贈されたキバナコスモスの押し花の額)
3・11の未曾有の地震と津波災害、更には原発の事故など今なおその復旧にはご苦労なさっておられるようです。
昨日も、過疎地域自立促進協議会の役員会で、同席した岩手県山田町の議長さんとお話をしていたら、今も仮設住宅での生活で、湿気とカビとの戦いであるが避難所生活でないことだけでも助かるとの話であった。
そんなおり、出張で出掛けるときの自然を眺め、花を見ることの出来る生活の素晴らしさをお聞きした。
我々は普段何気なく生活している環境をそうした厳しい環境にある方々にとっては強く心を打たれるのでしょう。
たまたま、帰りに読んでいた伊集院静さんのエッセーにも、被災地に思いを馳せ、草花の咲くべきに相応しい場所と、被災地における花が如何に心を癒してくれるかを鋭い視点でのべておられた。
そう言えば、災害発生当事、緊急避難、リフレッシュ避難などで村の宿泊施設を利用してくださった方々は500人を越えていたが、その方々に対して、押し花の栞を一人一人に私の家人がプレゼントしたことを思い出した。
涙を流して喜んで下さった表情が今なをまぶたに浮かぶ。
更に、家人が先日は、岩手県大槌町で今春に蒔いたキバナコスモスの花を押し花にして、小学校と中学校で製作指導をした。
ここには、大型の額を寄贈させて頂いたようです。
それぞれに、何気ない草花の美しさを感じとり、記憶にとどめておく心のゆとりはこうしたときにこそ我々の生活に求められることを感じた次第でした。
ちょっとした気配りとでも言えるのでしょうか?
伊集院静さんの視点も好きですなー!