厳しい医療構想区域設定
秋田県医療審議会に出席した。
今回で二回目であるが、第二次医療圏構想は秋田県は8圏域から現在構成されている。
病床数の適正配置、急成期医療体制、慢性期医療などのほか、受診者の移動など広範な範囲から検討を加え、10年後の医療圏構想の在るべき方向を審議する会議で、非常に高度な判断を求められる審議会である。
これまでの審議を経て、今回は県から、それぞれの地域ごとの構想会議や意見を聞いて、これまでの8圏域で設定したいとする原案が示された。
しかし、湯沢雄勝地域と横手地域は一体で二次医療圏域を構成すべきであるとするとする意見もあり、委員長から、今後の医療費改定等を見極めるほか、疾病によっての医療機関のありかた、病院経営等をトータルで自然と収斂されていくべき課題であり、隣接する医療圏域同士の協議を重ねて結論づけるように、議事録を調製することでいょうの会議を終えた。
現状では、県の構想もやむなしであるが、10年後など将来的には収斂されていくべきことは明らかであろうし、その構想が何を目指しているかもしっかりと議論する必要があるとした。
私からは、湯沢雄勝の現状、横手圏域との関連性は妥当性もあるが、湯沢雄勝の患者の移動が顕著になっているのは、秋田県の町村でも言えることであるが、医師の遍在によることがあると考えているので、県や関係機関がこの解決に努力していただきたいと申し上げた。
これに対して、委員の意見としては、この構想は医師の問題ではないし、例えば湯沢雄勝に一気に内科の医師が増加するとは考えられないことからも、構想全体としては、統合も将来的には考えなければならないといった意見が多かったのも事実でした。
それだけ厳しい現実にあることも考えておかなければならないことにのるのだろうか。
しかし、我々のおかれている現状では、安心して医療を受けられる環境施策をするのが行政の役割であることには変わりがないわけで、そのための努力をしていかなければならないこともまた現実である。