かみ合わない議論と暴挙

議論なのか言いぱなしなのかはよくわかりませんが、これが国会の代表質問であり、答弁なのでしょう。 野党の党首の質問も、持論を展開するのはいいかもしれませんが、どれほどの国民の声を反映した質問なのかはよく理解できないのが正直な気持ちでもあり、また、途中退場した総理のことがすぐに頭に浮かび、どこか白々しく感じられてならなかった。 どんな質問をしても総理大臣の最高権限である「解散権」は絶大であり、どんなに頑張っても、どんな厳しい追及をしても、ぎりぎりの表現で確約など絶対にしないことを、もう確信したほうがよいのでないだろうか。 同じようなことを、並べ立てても、政権の座を明け渡すなど毛頭ないように思えてならない。 そんなことを言いながら、私たちも議論のかみ合わないことがあり、はたで見れば不毛の議論となってはいないか心配である。 注意しなければならないと思った。 ところで、この政権の閣僚の言動には懸念材料があったが、ついに出ました。 文部科学大臣が秋田市が申請していた秋田公立美大の申請を文科省大臣の審議会が新設を認めるとしていたものを、覆したのである。 今までわがままをしたいのを、我慢していたのか、存在感を示したいと思っていたものを、ここにきて爆発させたような感じのする覆し方で突如、これまでの慣例を破っての行動には、はなはだ迷惑な話である。 どうも今の政権は、議論抜きに突如としてこうした行動に出る、ダムの検証であってもそうであるし、事業仕訳であってもそうであるように、内閣としての秩序、異論など全く無視した、政策判断が横行しているように見受けられてしようがない。 いかに、大臣権限であるかも知れないが、突然の政策変更は暴挙としか思われないように感じる。 今回覆された3つの大学ははなはだ迷惑な話であるものと思う。 いったん覆したものを、見直すなどはほとんど無理なような気がするが、総理大臣判断まででも持っていけるものなんでしょうかねー。 官邸にには、総理に直接頼み込める人材もいるように思えるのですがどうなんでしょうねー? やっぱり、この政権には一貫性が感じられない。