予想した通りの党首会談

与野党党首会談が行われた。 結果は予想した通りではなかったのではないか。 大体、党首選が行われた後の会談がここまで伸びたことも異常であることからすると、その間にいかにして次の国会対策をとるのか懸命に検討したことは当たり前の話しであろうと思う。 その結果は、現状の政治状況は、野党が窮迫している日本の行財政運営の原因が野党にある。 与党が求める国会開催についても、解散時期を明示しない限り応じられないとする野党の対応が、国民には理解されないであろうと期待している与党の考え方が、つまりは解散をできるだけ遅れさせて、来夏の参議院選挙との同時選挙に持ち込もうとする基本戦略以外にないように思えるのではないだろうか。 党首会談の前に、与党幹事長をして「新たな提案があるだろう」と幹事長会談で期待させ、党首会談に応じさせておいて、それに見事に乗って会談に応じる。 次に夏の党首会談での「近いうちに」にはもうすでに意味をなさないことは、先刻読み切っており、「言った言わない」で次の対応に向けて十分しのげるだろうと考えていただろうと予想されなかっただろうか? どこまで人を馬鹿にした、しかも国民を馬鹿にした政権だろうか。 野党党首が会談後の記者会見で、怒り心頭に達したような発言をしてもどこ吹く風、とにかく衆議院の任期いっぱいの政権維持を最優先しているとしか考えられないようにしか思われない。 この後党首会談などで事態打開に向けて具体的な動きが出てくるだろうか。 そう簡単ではないように思えて仕方がない。 これでは、世界の政治経済から日本は完全に遅れ続けていくことだけは確かである。