前例にこだわらず
7日の秋田魁新報に内館牧子さんの「明日も花まるつ!」で「業界の信長」の弁のエッセーが載っていた。
読んで行くうちに業界の信長とは、クロネコヤマトの社長さんで、新たな事業として今では珍しくない「宅配便」を始められるに当たり、東北地方の認可を受けるために官庁からの認可が5年もかかったそうです。
その長くかかった要因は、前例のない「宅配」で判断できなかったことであるようだ。
翻って、内館さんが秋田に帰省をし帰りに、秋田市内で生鮮食品を買い、宅配で送ってもらったところ、運悪く交通マヒに会いクール宅急便でなくともよいであろうという店員さんの勧めで普通便で送って食品の一部が、ちょっと鮮度が落ちしかも予定よりも遅れてしまったようで、その対応の仕方が素晴らしかったことを書いておられた。
つまりその宅配便の配送センターから連絡が入り、遅れたお詫びと、すこし鮮度の落ちた内容があったことを伝えたら、早速別便で新鮮な食品が届いたそうです。
その親切さと対応の素晴らしさと良心に感激したことが述べられていた。
それを担当した女性係員の前例にとらわれず、独自の判断で動いたことであろうと思ったことが述べられていた。
いちいち上司の指示を待ったり、こういうときの前例の対応などを調べていてはとてもこんなに早く対応はできなかっただろうとも述べておられた。
これもまた前例踏襲にこだわることなくそれぞれの立場での職務に当たっている証拠であろうとも思った次第でした。
いい話です。
真面目な県民性の面目躍如といったところです。