実り多い八日間
デンバーでの交流は実に実り多い八日間となった。
最終日は全くの移動日となったが、時差が15時間と言うことで、このblogもなんだかとんちんかんの日付けになってしまっている。
移動日の前日は、ホームレスの方々への給食サービスのボランテア活動のあと日本人学校の生徒と父兄への日本文化の課外授業が行われた。
まず、館長の本間学さんから日本館での合気道が紹介された。礼儀に始まり、その由来、着けている袴など、更には収蔵されている日本の民俗資料などのいわれ、使い方等私も勉強になった。
次に、今回のテーマの一つである日本文化の「ぞうり」作りの実業がおこなわれた。
ワラの持ち込みが出来ないため、布切れを活用したぞうり作りには、凄い関心が示された。子供たちばかりでなく、親たちも初めてのことであったようで、一定の時間では出来ないため、予め準備した制作過程での最後の仕上げ部分だけでしかできなかったのは残念であった。約20足は父兄に、子供たちにはミニチュアのぞうりをプレゼントした。
このあと、二回目の押し花作りの実演を予定したが、時間的に無理で、一部を見せてプレゼントで終わったが、わーきれい!と感嘆の声が上がった。
日本人学校の子供たちの積極的な質問が多くその積極性には驚かされた。
こうして、今回の交流活動の全てが終わったのが午後2時過ぎで、それから昼食は本間館長の手作りのお茶漬け!
帰国準備をして、夜には、関係者との「DOMOサヨナラ」パーティ。市議会議長オルテガ女史、ホームステイ先のジョウジさん、小学校美術担当の教師、日本館の弟子達との交流など実に充実した日程となった。
今回参加した高校生達も、行ったときとは見違えるようになったように感じた。
積極的な英語での会話もしていたし、交流にも入っていた。
今後の日本館との交流再開に一つの見通しがついた感じがした。
形式的な交流とは別な形の、実態のある交流がより求められてくるのではないだろうか?
その、きっかけ、糸口が見えて来たと感じたし、その具体的な準備に入ろうと長い飛行中にに考えた。
本間館長とは、最後に「出来ることからどんどんやりましょう」と話して別れた。
約50年前に単身でアメリカに渡り、車で移動し、その車が壊れた所で住み、活動を展開した本間氏には確固たる信念と哲学があり、一方で日本文化の大事さを持ち続けている人間性豊かな人格者を見るこどができた。