大先輩逝く
慌ただしく4月がいってしまった。あっという間に5月!
しかも、今年は桜も散ってしまう慌ただしさの中で、小学校のグラウンド沿いの枝垂れ桜だけはまだ見ることができる。
桜の名勝地もゴールデンウィークには全く予想外れの状況であったのではなかろうか。
グラウンドでは運動会に向けて練習が盛んに行われている。
今日は私たちの大先輩の元収入役吉田佐内さんの葬儀がある。
私も財政担当者の一人として駆け出しの頃に大変ご厄介になった方であり、ご指導を受けた方で心からご冥福をお祈り申し上げる次第です。
吉田さんは、普段は物静かな方ではありましたが、一杯やると元気になられ、冗談などもぽんぽん飛び出し、よく戦争体験、シベリヤでの抑留生活の話なども話しながら、軍歌を歌い元気になられたことが思い起こされます。
約38年間の役場職員経験、最後の12年間は収入役としてご貢献いただいた方でした。
村民からも「佐内さん、佐内さん」と慕われ、退職後は民謡、尺八、ゲートボール、パークゴルフとそれぞれのグループに在籍し指導的な役割をされた方で、後輩の面倒見もよく、職員対象者の会「すぎの会」会長として一昨年まで元気に会を引っ張ってくださいました。
享年97歳、亡くなる一ヶ月前のちょうど3月28日にご自宅にお見舞いに伺ったら、「食事が落ちていかないで参った」とおっしゃっておられたが、元気な声で昭和22年の就職した頃のお話を伺うことができた。
その会話の中で、歴代村長の在籍期間中にどうしてもつながらない期間があったのでそれをお聞きしたら、明快にその当時のことを記憶しておられ、教えてくださいました。
郷土史の中で、不明な部分が解明できて、とてもありがたかった。
それから一ヶ月、吉田さんは亡くなってしまった。最後の最後まで教えを請うた次第でした。
ありがとうございました。
安らかにお眠りください。