先輩に聞く

(村政要覧の歴代村長名簿と歴代村長写真)   人事異動の季節で挨拶に見えられるお客さんが多い。 それでも昨日はまだ4月1日とあって少ないのですが、これからは連日皆さん大忙しです。 そんな合間に先輩が体調を崩しているようだとのことで、わずかな時間を見つけてお見舞いにご自宅にお伺いした。 もう96歳、昨年まで元気であったので多少心配していたのですが、お伺いしたら横になって休んでおられたが、言葉もしっかりとしており、お顔も艶がありお元気でした。 つい長居してしまったが、いろいろとお話をするうちに、昔の話や年金の話に幅広く話は弾んだ。 年金額でも、私との会話で1割も減額されて大変だと言っていたが、正月に息子が帰ってきて、年金額を聞いたら、国家公務員の退職年金額ながらご自分の年金額が2・5倍であることを知り、それに比べ息子の年金額の少なさに驚いていた。 更に、新聞を読み、株式市況をみての感想など相変わらずの勉強ぶりでした。 役場職員の退職者の話と再任用制度のはなしやら、若い世代の年金制度などの懸念材料を話して、心配しつつ、可哀想だとの話しもした。 余りのしっかりぶりに、気になっていた歴代村長の任期と在職期間で符合しない期間について知っておられるのはこの先輩だけであると思っていたので、お聞きしたら、ご自分が抑留から帰国した時期であり、その時期は公選制の初代村長の平良村長で、当時村の主要産業の葉煙草の収納所の管理人が横流しをする事件の責任をとって村長が自ら辞職をしたためであると明快に記憶しておられた。 郷土史の記録にない事実を知る機会となった。 またその直前の5か月の空白期間については、官選村長から公選制に移行する準備期間か或いは村長選挙のための法的な期間と考えるのが解釈としては自然なように考えているところです。 一つの疑問が解けてすっきりした気持ちである。 先輩ありがとうございました。